1枚目の写真は、「クリーナASSY
クラッチ」 と呼ばれる、2枚目の写真 「EPSON
レーザープリンタ Offirio LP-7000C」 の内部パーツの1つです。
「クリーナASSY クラッチ」
の金具に挟まれた円柱形のものが 『マイクロ電磁ステップクラッチ』
と呼ばれる、そのシャフト回転を正確な位置に分割停止する装置です。
多分もう使わないだろうという プリンタ 「EPSON レーザープリンタ Offirio
LP-7000C」 を、お客様から中古販売商品用として仕入れてきました。
いやはや、とっても重たく 2階の教室まで運ぶのに、えらい苦労しました。
(次の日は案の定 腰痛です (*_*; ・・・ お客様も、2階に置いてあったものを わざわざ1階まで下しておいて下さり、ご苦労を
お掛けいたしました)
さて、そこまで苦労して運んできて 設置・設定した所までは良かったのですが、何度印刷をかけてもそのほとんどが
3枚目の写真 (右側 A4用紙) にあるように、イエロー系の色しか出てきません。[黄色のみの印刷]
(たま〜に、何のタイミングか不明ながらも、3枚目の写真 (左側 A4用紙) のように カラー全色が出てきます)・・・
4枚目の写真は 「ステータスシート」 を印刷したものです。
さて、どうしたものやら。。。 セイコーエプソンサイトのFAQで、同じ症状が過去にないかどうかを調べてみましたが
見つからず、結局エプソンインフォメーションセンター (ヘルプ) に問い合わせを行いましたが、出張窓口のエプソンサービスコールセンターを紹介いただきました。
その窓口で、今回の症状をお話ししたところ、やはり出張修理が必要ということで、サイトにもありますが
「出張基本料 11,550円、技術料
26,250円、部品代 (転写ユニット) 29,680円、部品代 (クリーナアッセンブリ) 2,250円、その他
別途」 というお見積りを頂戴しました。
ガ〜〜ン!!!
合計 約 70,000円!!
もしかすると現場判断で、他の部品交換が必要となれば これだけでは済まされません。 増設カセットユニットも含めて
本体定価 約20万円もする機器ですが、中古品 (2004年物 ) 販売としての価値を考えた場合、修理予算はオーバーです。
「今回はあきらめま〜す!」と、一言で電話を終えました
。。。
それにしても、「転写ユニット」 って何だろう? 「クリーナアッセンブリ」
って何だろう?と、取りあえずサイトで調べてみると 「転写ユニット」
は定期交換部品一覧
(参考 : http://www.epson.jp/support/hoshu/teikiparts.pdf
【リンク切れ】) に掲載されていましたが、「クリーナアッセンブリ」
はサイト内で見つけることができませんでした。 エプソンサービスコールセンターの受付の方が確か
"棒状の物"
と言っていたので、多分 「感光体ユニット」 近辺のクリーニングノブの事かと思います。
ところで、「転写ユニット」は確かに定期交換部品の一つではありますが、先のサイト内一覧を参照すると交換寿命は印刷枚数が
約 8万枚と書かれています。
今回の 「LP-7000C」 の総印刷枚数は 上記4枚目の写真 にありますように
3万5千枚程度であり、あくまでも目安とはいえ半分以下の印刷枚数で交換が必要ということは、余程その使用環境に左右されたか
あるいは、ハズレ部品だったのかと考えてしまいます。 もちろんそのようなケースもあることなのかもれませんし、お電話でのお見積りでしたので
絶対的に交換しなければならないという部品かどうかも確定したわけではありません。
HP検索サイトで、今回の症状をキーワード検索にかけてみると、いくつかのサイトでは 似た症状で やはりトラぶっているという記事を見つけた際、ふと目に留まったのが、『電磁クラッチ』
という部品でした。
エプソンサービスコールセンターに、その後幾度か 問い合わせを行ってようやく見えてきたのが、『電磁クラッチ』
と呼ばれる部品確認はできないが、"クラッチ"
という言葉が付く部品に 「クリーナASSY
クラッチ」 というものがあるということでした。
しかし、ここまではわかったのですが、部品販売は一般には行わないということですし、電子部品は高価だろうなぁ
とさえ思っておりましたので 半場諦めておりましたが、ここまで来たら 一応最後まで調べてみようと思い、プリンタ部品を扱っている
あるところに問い合わせを行い 「クリーナASSY
クラッチ」 が確かにこの 「LP-7000C」
の内部部品であり、図面からすると "クラッチ"
(サーボモータ系?) らしきものが、そこには組み込まれていることが確認できました。
"電磁クラッチ"
と "イエロー系しか印字されない"
ということの因果関係は ・・・ 多分 4色のトナーを感光体に上手に載せるためには、この "電磁クラッチ"
の回転制御が必要不可欠である ・・・ という想像です。
先のエプソンサービスコールセンターでのお見積りにおいて、「クリーナアッセンブリ」
という部品を挙げていただきましたが、確かに例の棒状の 「クリーナーノブ」 であることも、プリンタ部品を扱っている
「とある業者さん」 ※1 への問い合わせで確認いたしました。 同じ 「クリーナ・・・」 とは、紛らわしい。
まったく別の部品なのに ・・・
ここまで、調べたら 。。。
パソコンの電子部品一つひとつまでの分解修理はお手の物ですので ・・・ と、思った時には すでに そのレーザープリンタの分解を始めていました。
どうしても、「クリーナASSY
クラッチ」 までアクセスしたかったからです。
そして、たどり着き 取り外したのが 1枚目の写真です。 プリンタの上半身はバラバラ状態!
やはり、見つけました 。。。
"電磁クラッチ" を。。。 「マイクロ電磁クラッチ」
の専業メーカーダイケンさんの 『DSTC-40G』 という商品でした。 (参考 : http://www.dk-clutch.co.jp/products/clu_em_step.html
【リンク切れ】)
欲が出てきました。 ここまで分解したら ・・・ と。。。 部品購入できないかなぁ
・・・ と。
せっかくばらしたプリンタ君を、例え元に組み直したとしても、結局は廃棄処分の運命の確立が高いのです。
"電磁クラッチ"
のみのメーカーからの購入も考えました (もちろん、ダイケンさんとは取引の実績がなく、ましてや たった1個の取引などして下さるかはわかりません)
が、プリンタ部品を扱っている業者 ※1 が "アッセンブリ" で譲って下さいましたので、ホント助かりました。
もちろん、製品ガイドには 「取扱説明書で指示されている以外の分解は行わないでください。
安全装置が損傷し、レーザー光漏れ・定着器の異常加熱・高圧部での関電などの事故の恐れがあります。」 と、安全上の注意事項
(警告) がありますので、分解については 自己責任であることは間違いありません。
そして、その後の組み立ての文章は省略しますが、今では立派にカラー印字がなされて
とても快調です!!
注意)
この記事は、自己分解修理をお勧めするものではありません。
※1 申し訳ございませんが、「業者」 は非公開です。 公開はNGだそうです。
(追記 H20年 12月)
PS)
この記事をご参考にされた御方から、お礼のメールを頂戴いたしました。 (H19年 12月)
何やら、ここに記載されているような 「クリーナASSYクラッチ」 の交換ではなく、『マイクロ電磁ステップクラッチ』
の分解・保守 (クリーニング&メンテナンス) を行って、修繕されたということです。 (やはり、カラーが出なかったご様子です)
今回の件も、もしかしてわざわざ 「クリーナASSYクラッチ」 の交換をせずとも、『マイクロ電磁ステップクラッチ』
の分解・保守 (クリーニング&メンテナンス) を行うことに気がつけば、部品代が節約できたのかもしれません。
しか〜し、しかし、取り外した 「クリーナASSYクラッチ」 から、更に 『マイクロ電磁ステップクラッチ』
を取り外し、そのまた更に 『マイクロ電磁ステップクラッチ』 を分解し、その後、それらのどこをどうして
"保守" (クリーニング&メンテナンス) すれば、不具合改善されるのであろうか
・・・ 等ということを、誰が想像できましょうか???
ムム ・・・ やはりツワモノ! (私も、今回取り外した
「クリーナASSYクラッチ」 内 『マイクロ電磁ステップクラッチ』 を、頂戴したメールを参考に分解?(半分壊しています)
をしてみました。 下記 写真参考)
物が壊れたら、「すぐ買換え・すぐ交換」 という風潮の中で、多少苦労してでも 「"直して"
使う、または 再利用する」 という事はとても大切です ・・・ と、言われていますが、"諦めずに試行錯誤する気持ち"
が何より重要なのですね。。。
(逆に、今回は勉強になりました。 お礼のメールを、誠に ありがとうございました m(__)m )
もちろん、必要に応じた 『スキル』 や 『時間』 が必要になる場合がありますけど ・・・ (・_・;)
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