|
・ まず、当方の機器環境ですが、下表になります。
カメラ |
パナソニック ネットワークカメラ WV-NM100
(ファームウェア : V1.26 ) |
回線 |
au 光 |
プロバイダー |
so-net |
パソコンOS |
Win XP HOME (IPアドレス更新ソフト 利用) |
ホームゲートウェイ |
NEC Aterm BL190HW (レンタル品) |
メディアコンバータ
(ONU) |
KDDI H03NU5 (レンタル品) |
LAN
HUB |
Buffalo製 |
・ 元々、パナソニックのDDNSサービスは無料でしたので、代替も
"無料" を 条件としてみました。
1. グローバルIPアドレス
・ さて、外部ネットワーク環境 (インターネット等) から、カメラのライブ映像を見るためには、カメラを設置したネットワークのグローバルなIPアドレス
(または、ホスト名 ・ ドメイン名) ※1 に アクセスする必要があります。
・ グローバルなIPアドレス (または、ホスト名 ・ ドメイン名) ※1 を 獲得するためには、いくつかの方法が考えられます。
※1 「ホスト名」 と 「ドメイン名」 は、厳密には 違いがあるのでしょうが ・・・ <(_
_)>
ウィキペディアでの説明は、こんな感じです。 → 【ホスト名】
【ドメイン名】
IT用語辞典では、こんな感じです。 → 【ホスト名】
【ドメイン名】
1. |
プロバイダー等の固定IPアドレスサービスへの加入 (有料) |
2. |
プロバイダー等のダイナミックDNSサービスへの加入 (有料) |
3. |
無料のダイナミックDNSサービスへの登録
a) corega、IO-DATA、Buffalo 等、大手ルーター機器内のDDNSサービス
(有料の場合もあり) ※2
b) DynDNS等、世界中の (日本を含む) 無料DDNSサービス
※2 機能搭載のみで、サービスは提供していない場合もあるようです。
〈 2012年8月 追記 〉
「DynDNS」 サービスにつき、有料化の話は聞いておりましたが、ついにここにも
「DynDNS」 より、30日間の間にアカウントを削除する旨のメールが届きました。
従いまして、現在は 「別の無料DDNSサービス ※3」
を利用しております。
〈 2013年7月 追記
〉 ↓ ↓ ↓ お勧め!
※3 フルカワシステムデザイン様の
「Dynamic
DO!.jp 」を 利用させていただいています。
|
|
|
・ 上記 1. 2. につきましては 「有料」 ですので、この際 無視します。
(ちなみに当環境下 (契約プラン) においては、プロバイダーに問合せを行いましたが、「固定IPアドレスサービス」
や 「DDNSサービス」 への加入が できないようです)
・ 上記 3. a) の場合、そのルーターを所持している場合は、多分一番手っ取り早く簡単かと思いますが、そのルーターを
これから準備するのであれば、数千円 〜 の購入費用がかかりますので、これもまた この際 無視します。
・ 結局は、3. b) の方法 (DynDNS等、世界中の
(日本を含む) 無料DDNSサービス加入) で、サブドメインを取得したいと思います。
・ 初めに、『Update Abuse Policy』 (
https://www.dyndns.com/support/abuse.html ) を お読みください。
|
|
|
|
|
(Fig 10) 各窓に必要事項入力、ニュースレター要・不要、ポリシー確認
→ 「Create Account」 をクリック。 |
|
|
(Fig 11) もう少しです ・・・。 先に入力したメールアドレス宛てに確認メールが届きます。 |
|
|
(Fig 12) 届けられた確認メール。 文章を読んでから、赤枠のリンクをクリック。 |
|
|
(Fig 13) リンク先のページ。 パスワードを入力して
「Confirm Account」 をクリックしてログイン。 |
|
|
(Fig 14) おめでとうございます! あなたのアカウントは有効となりました。 |
|
|
(Fig 15) 続いて、無料のホスト追加サービスに進みます。
「Add Host Service」 をクリック。 |
|
|
(Fig 16) ホストネーム (13種類) を決めます。
グローバルIPアドレスを確認して、「Add To Cart」 をクリック。 |
|
|
(Fig 17) カート内の、「$0.00
(ゼロドル)」 を確認後、チェックアウト。 「Proceed to checkout.」
をクリック。 |
|
|
(Fig 18) お買い物も完了!
(ゼロドルですが ・・・) 「Activate Services >>」 をクリック。 |
|
|
(Fig 19) さあ、これで、"ホストネーム"
と "グローバルIPアドレス" が無事に関連付けられました。 |
|
2. グローバルIPアドレスの更新
・ ルーターに割り振られた グローバルなIPアドレスと、≪1≫ で取得した無料のサブドメインの整合性保持ですが、以下の方法があります。
1. |
自身に割り振られたグローバルなIPアドレスを、「DynDns」 へ報告する。
・ サイトにログインして、『Save Changes』 ボタンをクリックする。 |
2. |
プロバイダー等のダイナミックDNSサービスへの加入 (有料) |
3. |
IPアドレス更新ソフトを利用する。
a) DiCE 等の汎用のIPアドレス自動更新ツール (ソフト : Win、Linax
版)
b) DynDNS Updater等、DDNSサービスが提供するツール
(ソフト : Win、Mac、Linux 版) |
・ 3. a) につきましては、『公開 Camera-2』 ページにて、公開中の USB接続のWEBカメラ運用で、「DiCE
for Windows Version」 を利用させていただいております。 <(_ _)>
・ 今回は、3. b) の方法 (DDNSサービスが提供するツール
- DynDNS Updater) により、グローバルIPアドレスと、DynDns
サブドメインとの整合性保持を計りたいと思います。
・ 初めに、『DynDNS Update Clients』 (
https://dyn.com/update-client-faqs/
) と、 『Windows Update Client』 ( https://dyn.com/updater-windows/
) を お読みください。
|
|
(Fig 20) 関連付けの 『手動更新』 は、(Fig 19) のホスト名クリック後のページで
「 Save Changes」 をクリック。
※ 注意 : アップデートの乱用には、ご注意ください。
また、DynDns からのメール通知 (英語) があった場合は、よくご覧下さい。
|
|
|
(Fig 21) メニューの 『サポート』 をクリックすると、『DynDNS
Updater』 の 「Download Now」 ボタンがあります。 |
|
|
(Fig 22) "実行"
でも "保存" でも良いですが、ここでは "実行"
をクリック。 |
|
|
(Fig 23) 更に実行。 |
|
|
(Fig 24) 「Next」 をクリック。 |
|
|
(Fig 25) 規約を確認して、OKなら、「I
Agree」 をクリック。 |
|
|
(Fig 26) スタートアップに常駐させると便利です。
「Next」 をクリック。 |
|
|
(Fig 27) 「DynDNS Internet
Guide」 - ディフェンス (フィルタリング) サービスの要 ・ 不要のチェック。
イラスト では、チェックをはずしていますが、後からも追加や削除できます。 (無料と有料があります) |
|
|
(Fig 28) 保存場所確認。
「Install」 をクリック。 |
|
|
(Fig 29) 終了と同時に、起動させましょう!
「Finish」 をクリック。 |
|
|
(Fig 30) アカウント作成時に決めた
ユーザーネーム ・ パスワード を入力後、「OK」 をクリック。 |
|
|
(Fig 31) My Host にチェックを入れて、「Apply」
をクリック。 |
|
|
(Fig 32) 尚、(Fig 31) で 「View
Logs」 をクリックすると、アップデートした時間が記録されています。
グローバルIPアドレスの変化を検出しているようです。 英語説明文では、
「IP detection
in real time (directly connected) or every 10
minutes (behind a router/NAT)」
と、書いてあります。
(ちなみに、グローバルIPアドレスの変化が無くても、2〜5日毎には 実際にアップデートを行っています)
|
|
|
(Fig 33) DynDns アイコンも常駐され、ここでもポップアップでメッセージが表示されます。 |
|
|
3. ネットワークカメラ 『WV-NM100』 側の設定
・ ネットワークカメラ 『WV-NM100』 側の設定は、今まで現在の設定で運用されていた訳ですので、基本的には何も行わなくてもOKですが、強いて申し上げるならば、パナソニックの無償DDNSサービスが終了する訳ですので、カメラ側からのホスト
- グローバルIPアドレス整合性の為の通信は必要ありませんので、その部分を "OFF" にすることが良いでしょう。
1. |
ネットワークカメラ 『WV-NM100』 と同じネットワーク内のパソコンでブラウザーを起動させて、URL欄にカメラの
「プライベートIPアドレス : ポート番号」で、カメラのHTMLトップ画面を表示させます。
[ 例 : http://192.168.0.77:65000/
] |
2. |
セッティング → 詳細設定 → システム設定 と 進みます。 |
3. |
右窓の 「DDNS設定」 項目の DDNS
ラジオボタンを OFF側にして、その下の 「設定」 ボタンをクリックする。 |
・ カメラ側の 「IPアドレス」 や 「ポート番号 (※)」 の見直しを行うようであれば、それらも変更 ・ 更新 を行います。
1. |
ネットワークカメラ 『WV-NM100』 と同じネットワーク内のパソコンでブラウザーを起動させて、URL欄にカメラの
「プライベートIPアドレス : ポート番号」で、カメラのHTMLトップ画面を表示させます。
[ 例 : http://192.168.0.77:65000/
] |
2. |
セッティング → 詳細設定 → ネットワーク設定 と 進みます。 |
3. |
右窓の 「IPアドレス」 項目、「HTTPポート番号」 を書き換えて、その下の 「設定」 ボタンをクリックする。 |
4. |
もちろん、3. を行った場合は、ネットワークカメラ 『WV-NM100』
のHTMLトップ画面を再表示させるためには、
もう一度新しい URL で アクセスし直さなくてはいけませんので、3. の後にエラー表示が出ても慌てないでください。 |
補足 |
ネットワークカメラ 『WV-NM100』 付属CD-ROM内の 「IP簡単設定ソフトウェア」
でも、
「IPアドレス」 と 「ポート番号」 の 変更は、もちろん可能です。 |
|
|
※ |
・ ポート番号は、「1 - 65535」 の間で決定しますが、Internet
Assigned Numbers Authority (IANA) によって
以下のように管理されています。 今回は、60000台 を使いました。
ウェルノウンポート番号 |
登録済みポート番号 |
自由に利用できるポート番号 |
(0 - 1023) |
(1024 - 49151) |
(49152 - 65535) |
|
・ 尚、 ネットワークカメラ 『WV-NM100』 の 「HTTPポート番号」
のデフォルト値は、"80番" となっていました。
"80番" は、Hypertext Transfer Protocol (HTTP)
= WWW 用途 として登録されていますが、ブラウザで
カメラ映像を閲覧をする場合、そのポート番号の省略が可能ですので、
URLは、[ 例 : http://192.168.0.77
] となります。
・ 実際には、ポート番号は "デフォルトのまま = 80番" の方が運用しやすいのかもしれません。
ルーターの設定によっては、ポート番号が 「80番」 ですと、カメラにアクセスする際に、
いちいち 「コロン(:)」 + 「ポート番号」 を入力しなくても カメラにアクセスできます。
・ しかし、 環境 (ルーター や ルーターの設定等 を含む) によっては、外部から 「ポート番号なしのアドレス」
に
アクセスした場合、ルーターの 『設定画面』 を呼び出してしまう場合も ありますので注意が必要かも知れません。
・ また、ポートの "番号" によっては、携帯アクセス ができない場合もあるようです。
ちなみに、私の場合は、ポート番号のせいではないかもしれませんが、「docomo」 から 「au」 に変更したら
映像を見ることができなくなりました (-_-メ) |
|
|
(Fig 34) ネットワークカメラ 『WV-NM100』 の
HTMLトップ画面をOPENさせるため、ブラウザにURL入力。
|
|
|
(Fig 35) ユーザー名、パスワード入力でログイン。 |
|
|
(Fig 36) DDNSサービスの
入力箇所 を消去、DDNSラジをボタンを "OFF"
にして、「設定」 をクリック。 |
|
|
(Fig 37) ここで 「IPアドレス」 と 「ポート番号」
を変更できます。 |
|
|
(Fig 38) ネットワークカメラ 『WV-NM100』
付属CD-ROM内の 「IP簡単設定ソフトウェア」 、IP設定ボタンをクリック。 |
|
|
(Fig 39) こちらでも 「IPアドレス」 と 「ポート番号」
を変更できます。 |
|
4. ルーターのポートマッピング設定
・ この設定もまた、今まで現在の設定で運用されていた訳ですので、基本的には何も行わなくてもOKですが、上記
3. で 「IPアドレス」 や 「ポート」 番号を変更した場合は、必須となります。
・ NAPT、パケットフィルタ、静的NAT、静的アドレス変換、バーチャル・サーバ、アドレス変換、ポート変換、ポートマッピング
等と いるいろな言い方があるようですが、先程決定した 「ポート番号」 を外部からのアクセスの為に開放します。
当方の ルーター (ホームゲートウェイ) : NEC Aterm BL190HW での設定状況は下記のようになります。
ちなみに、アクセスはブラウザのURL欄に、「http://192.168.0.1」 を入力、ユーザー名 ・ パスワード
にて設定画面を開きます。
その後、「詳細設定」 → 「ポートマッピング設定」 と進みます。
5. host ファイルの書き換え
・ これは、おまけ要素が強い内容ですが ・・・ 、上記 本編 1. 〜4. までの設定で、LAN (内部のネットワーク)
側からはもちろんのこと、DynDns で取得したホスト名 による WAN (インターネット) 側 からの、カメラ映像を閲覧することはできるようになったはずです。
・ LAN (内部ネットワーク) 側 からは、[ 例 :
http://192.168.0.77 : 65000 ]
WAN (インターネット) 側 からは、[ 例 : http://eduport.dyndns.org
: 65000 ]
※ コロン 「:」 は、わざと全角で書いています → 本当は半角です。
また、「:」 の前後にわざとスペースを入れています → 本当は無し。
・ しかし、いざ実験の為に、LAN側 (内部ネットワーク) から、[
例 : http://eduport.dyndns.org : 65000
] を 試したくなります。
現状では、その URL で、アクセスはできませんので、hosts ファイルを書き換えて見ましょう。 (1行追加)
・ hosts ファイルは、Windows XP の場合、「C:\WINDOWS\system32\drivers\etc」
内にあります。
メモ帳辺りで、このファイルにアクセスして、LAST行に 「"カメラのIPアドレス" (タブ) "DynDnsから取得したHOST
NAME"」 を入力します。 [ 例 : 192.168.0.77
(タブ) eduport.dyndns.org ]
|
|
(Fig 41) hosts ファイルの書き換え、上書き保存後、閉じて、再起動を行ってください。
|
|
・ 尚、Windows Vista や Windows 7 の場合は、〜 メモ帳を 「管理者として実行 〜 」 ですとか、〜
hosts ファイルの 「読み取り専用属性 を一時外す 〜 」 等の処置が必要な場合があるようです。 ネットでチラリと発言を見ました。
Mac の場合も、"Mac hosts 書き換え" 等とキーワード検索すると、書き換え方法が掲載されているページがヒットしますので、そちらをご参考にしてください。
|
|
(Fig 42) DynDns で取得したホスト名 : ポート番号 を ブラウザの URL欄に入力。
|
|
|
(Fig 43) ユーザー名、パスワード入力でログイン。 |
|
|
(Fig 44) 内部ネットワークからも、カメラ映像を見ることができました。 |
最後まで、お読みいただき 誠にありがとうございます。 お疲れになったでしょ!
私も書いていて疲れました (+_+) ぜひ、一度トライしてみてください (^O^)/
もし ・・・ ご不安な方、なかなか上手くいかない方、初めから
あきらめちゃった方等は、有料ながらサポート (出張サポート、遠隔サポート、電話サポート) を差し上げたく存じますが、DDNS自体が元来
無料のサービスでしたので、なるべくなら自己解決をされることをお勧めいたします (~_~;) ファイト! TEL:043-226-9037
▼ 追記
・ (Fig 36) の ネットワークカメラ 『WV-NM100』 の DDNS設定画面にあるように、DDNS設定の入力値は、通常のカメラアクセスの為のURL
: http://ホスト名 (正確には?、任意で決めた名前 + ドット + nmdns.net) [
例 : http://eduport.nmdns.net ] の内、「http://」 と 「.nmdns.net」
を除いた部分、すなわち、『任意で決めた名前』 と 認識しています。
・ 設定項目の 「ホスト名」 の捉え方ですが、
http://○○○.nmdns.net のうち、"○○○" の 部分を、その 「ホスト名」
と考えるか?、或いは、
http://○○○.nmdns.net のうち、"○○○.nmdns.net" の 部分を、その
「ホスト名」 と考えるか?、によりますが、
今まで、前者 ("○○○" の 部分のみ) と考えていましたが、ふと、後者 ("○○○.nmdns.net"
の 部分) の入力値でも、エラーが 帰ってこないことがわかりました。
・ 尚、IO-DATA の TS-LANCAM の場合は、カメラへのアクセス URLは、[ 例 : http://hostname.iobb.net/
] で、DDNS設定の入力値は、その場合 「hostname」
が入力値だそうです。 ( http://www.iobb.net/model/TS-LANCAM.html
)
・ カメラ内のプログラムROMの記述は計りしれませんが、先程取得した 「ユーザー指定ダイナミックDNS」
の ホスト名、ユーザー名、パスワード の入力で、名前解決をしてくれるのでは ・・・ と思いましたが、やはり浅はかな考えでした
(+_+)
何通りかの入力値を入れてみましたが、やはりエラーが帰ってきます。
「ダイナミックDNSサーバーURL」 値の入力欄も ないですものね ・・・。
ちなみに、WV-NM100 や WV-NM210F (Nevica-F)
は、『みえますねっと』 には、非対応だそうです。
▼ 終わりに ・・・
・ パナソニックさんのカメラも、IO-DATAさんのカメラも、要するに、それぞれのDDNSサービスによって取得したホスト名があってこそ、その機能を十分に利用していることになります。
パナソニックさんの、無料DDNSサービスの終了は、冒頭にも書きましたが非常に残念でなりません。
(もうちょっと、頑張ってほしかったです!)
・ もし、代替案がなく、インターネットを利用したカメラ映像のモニタリングができないということであれば、「クリープを入れないコーヒーみたい」
なんて悠長なことは言っていられませんでした。
・ まあまあ、最後の最後に皮肉っぽいことを書いてしまいましたが、終わりよければ何とやらで、とにかくまだまだ活躍していただきたい
『WV-NM100』 くんでした !! |